なばなの里見学会2025
- 広報部

- 2025年11月17日
- 読了時間: 4分
まだ肌寒い朝、新幹線に乗り込み、これから向かう「なばなの里 ベゴニアガーデン」に思いを馳せながら、コーヒーを口に含む至福の時間を過ごしました。名古屋駅で名鉄バスに乗り換え、いよいよ目的地へ向かいます。

名古屋駅から30分ほどするとなばなの里へ到着です。
園内のレストランで昼食を済ませた後、ベゴニアガーデン担当の森さんとスタッフ2名の案内に導かれ、いよいよベゴニアガーデンへ。
自動ドアが開くと、目の前に圧巻の光景が広がりました。
球根ベゴニアの大ぶりの花が咲き誇り、いきなりクライマックスを迎えたかのような華やかな演出です。

A棟には球根ベゴニアだけでなく、見事に育った木立性や根茎性ベゴニアも多数展示されていました。

ベゴニアガーデンは4棟の大温室で構成されており、最初の棟だけでも圧倒的なスケールです。この先にどんなベゴニアが待っているのか、期待が高まります。
続いてB棟へ。
A棟とは印象が一変し、奥行きある展示が目を引きます。天井から吊り下げられたフクシアはベゴニアではなく、日本の暑い夏が苦手な植物とのこと。色とりどりの花が咲き誇り、スタッフの方々のご苦労がうかがえます。

C棟へと向かう接続部には、生け花のように飾られたベゴニアが凛と佇んでいました。

Begonia 'Laura Engelbert'
深い緑の葉に赤い花が映える木立性の品種です。これは Belva Nelson Kuslerが1957年に発表した名花とされています。
その近くにあった大株のベゴニアに目を奪われ、札を見ると驚きました。

Begonia serratipetala
パプアニューギニア原産、鋸歯状の葉に赤いドットが特徴の木立性原種。ここまで立派な株は見たことがありません。
接続部で思わぬ時間を費やしましたが、C棟の入口にも見事なベゴニアたちが出迎えてくれます。
C棟は地植えエリアになっており、大きく育ったベゴニアたちが生き生きとしています。



しばらく進むと、不思議な色味と姿の植物が目に入りました。
なんとこれが私も知っている Begonia venosa。
ブラジル原産で白い産毛が特徴ですが、ここまで巨大な株は見たことがありません。
大株のベゴニアが次々と現れるので、なかなか歩みが進みません。


さらに、木の幹に着生されたベゴニアまで。
Begonia 'Frosty Fairyland'
「こんな育て方もあるんだ」と感心しました。

Begonia acetosa
葉の縁が反り返っている不思議なベゴニア。
何が理由なのでしょうか。
さて、最後のD棟です。
ここには大きな池とガーデンカフェがあり、ベゴニアを眺めながらコーヒーをいただいたり、写真を撮ったりできる憩いのエリアになっています。水面には球根ベゴニアの花が浮かび、幻想的で美しい雰囲気です。

ここで気になる2つのベゴニアがありました。

ひとつはBegonia 'Black Tea' 黒い葉が目を引きます。
もうひとつはBegonia 'Kifujin' (貴婦人) 名前のように佇まいがステキな品種。
とても魅力的なこれらのベゴニア。帰宅した後に2001ベゴニアチェックリストで調べてみたところ、どちらも葦沢篤行氏の交配種でした。
しかもブラックティは、片親が貴婦人だというめぐり合わせで二度びっくり!
B.'Black Tea'----- B.'Kifujin' × B.'Novar Bedson'
B.'Kifujin'----- B.bowerae var.nigramarga × B.'Verde Grande'
最後にひときわ目を引くベゴニアがありました。
葉の表面から別の葉が出ているように見えます。画像では見たことがありますが、実物は初めてです。

Begonia 'Magic Carpet' (B.metallica × B.hispida var.cucullifera)
雄親 B.hispida var.cucullifera は葉の表面から葉が出る特徴を持つため、その性質が強く受け継がれているのでしょう。
こうしてA〜D棟すべてを巡り終えました。
それぞれの棟で展示方法や品種構成が工夫されており、訪れる人を飽きさせない見事な演出でした。
ベゴニア好きの方には、ぜひ一度訪れてほしいと強く感じます。
今回の見学会で最初から最後まで案内してくださった森さん、そしてスタッフの皆さまに深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。また新入会員を連れて伺いたいと思います。






