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Begonia sp.Halmahera

  • 3 日前
  • 読了時間: 4分

更新日:1 日前

Begonia aketajawensisというベゴニアをご存じですか?

日本ではまだあまりなじみがない種ではないかと思われます。

ではBegonia sp.Halmaheraはいかがでしょう?

ベゴニアマニアの方であれば、なんとなく、あぁあれか。

と思うのではないでしょうか。


 

私はBegonia sp.HalmaheraとBegonia aketajawensisが非常によく似ているなぁと思って、AIに同じものではないのか?と疑問をぶつけてみたのです。

すると以下のような結果が出てきました。

 

学名としての正式な記載

Begonia aketajawensis は、2014年にインドネシアの植物学者 Wisnu H. Ardi と Daniel C. Thomas によって正式に記載(発表)された種です。(同時にBegonia holosericeoides も記載)

  ◆Phytotaxa : 2014年 5月14日 発行(報形式)

  ◆Reinwardtia : 2014年 12月23日 発行


名前の由来: ハルマヘラ島にある「アケタジャウェ・ロロバタ国立公園(Aketajawe-Lolobata National Park)」にちなんで命名されました。

掲載誌: インドネシアの学術誌『Reinwardtia』(Vol 14, No 1, 2014)。

特徴: 匍匐性の茎を持ち、雄花の花被片が4枚あるのが大きな特徴です(近縁の B. holosericea 、B. holosericeoides は2枚)。

 

一方Begonia sp.Halmaheraは、2015~2016年ごろから海外フォーラム(BGO, iNaturalist, Facebook の Begonia groups)で写真とともに投稿され、その存在が知られることになった。

自生地は、インドネシア・北マルク州(North Maluku)ハルマヘラ島

(LA雨林園藝 長谷氏が2014年3月に採集、増殖株を国内外に流通させたそうです。)


※AIによる作成
※AIによる作成

■ 葉の特徴

• 円心形〜やや非対称の葉

• 表面に 濃緑〜黒褐色の地色

• その上に 明るい緑のモザイク状パターン

• 葉脈がやや隆起し、質感が強い

• 葉柄は赤みを帯びる

 

なぜ今「同定された」という話が出ているのか?

この種は、学名が決まる前から園芸市場やアクアリウム・パルダリウムの世界で「sp. Halmahera」や「Black Halmahera」などの仮称で流通していました。






2021年9月、世界的な希少植物コレクターである Maggie Hellis 氏(有名なブログ「In Search of Small Things」の寄稿者や関係者と深く繋がっている人物)が、自身が育てていた「sp. Halmahera(当初は B. holosericeoides と誤認されていた)」について、記載者の Wisnu H. Ardi 氏に直接問い合わせを行いました。


Ardi氏の回答: Ardi氏は、送られた個体の花の構造(特に雄花の花被片数)を確認し、それが 「B. aketajawensis である」と回答しました。


この事実が「In Search of Small Things」のブログ記事(2021年9月3日付など)やSNSで公開されたことにより、欧米のコレクターから順に「sp. Halmahera = B. aketajawensis」という認識が広まり、2024年現在では学名での流通が一般的になっています。


混乱の解消: 以前はよく似た B. holosericeoides と混同されることもありましたが、花の構造の違い(前述の花被片数など)によって B. aketajawensis であると確定されたという経緯があります。


なぜ「sp. Halmahera」との関係が曖昧なのか

ここが混乱のポイントですが、国際的な植物データベースは「流通名(sp. ○○)」を管理しません。

データベースの仕事は「この世にこういう種が存在する」と登録することまでです。


園芸市場で勝手につけられた「sp. Halmahera」という名前が、学名のどれに該当するかを公式に発表する場は、実はあまりありません。



※AIによる作成
※AIによる作成

そのため、「sp. Halmahera」が何者であるかを確定させるには、「原記載者(その植物に名前をつけた学者)」が、流通している実物を「ああ、これは私が命名した B. aketajawensis ですね」と鑑定するか、他の植物分類学者が「同じものです」と鑑定するしかないですね。


「趣味家レベル」を超えていると言える理由

今回のケースが「単なる噂」ではなく「確度の高い同定」とされているのは、以下の専門家の関与があるからです。

命名者本人による鑑定: 近年の海外コミュニティ(特にアメリカベゴニア協会に近い層)において、命名者の一人である Wisnu Ardi 氏自身が、流通している「sp. Halmahera」や「Black Halmahera」の画像や個体を確認し、B. aketajawensis であると認める発言や鑑定を行っています。


権威あるリソースの更新: 例えば、世界中のベゴニア愛好家が参照する『International Begonia Database』などでは、すでに「sp. Halmahera」は B. aketajawensis のシノニム(同物異名)または誤称として扱われ始めています。

※ただし、World Flora OnlineやPlants of the World Online(Kew)などでは同定の記載はない。

 

つまり

「科学的に新しい種に変わった」のではなく、「正体不明だった植物(sp.)に、すでに存在していた正式な名前(B. aketajawensis)が正しく割り当てられた」というのが真相のようです。


しかし、B. aketajawensis が記載されてからおよそ12年。いまだにsp. Halmaheraとして流通しているわけですから、一本化されるにはとても時間がかかるものですね。


※AI調べですので、参考としてください。


追記

東京支部会員Uさんから追加で情報をいただきました。

B. holosericeoidesB. aketajawensisとの見分け方について

それぞれ葉模様は複数存在するので葉模様での見分けは難しい。


B. aketajawensisは茎の途中から花を咲かせる 雄花の花被片は4枚 雌花子房にに微毛がある

B. holosericeoidesは茎頂が花序になる 雄花の花被片は2枚


とのことでした。

参考にしてください。


 
 
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