2026年6月例会
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第41回ベゴニア展最終日に神代植物公園内植物会館二階での開催。当初は前日の土曜日に開催予定でしたが、台風の影響で公園が臨時休園となり、急遽最終日の開催となりました。当日も雨が降る中、見学の方9名を含む参加者を迎えてのスタートです。

1.小平さんによる講義「ベゴニアとベタのアクアテラリウム」
前半は、会員の小平さんから熱帯魚の「ベタ」と「原種ベゴニア」を同じ水槽で一緒に育てる、ユニークな栽培方法について実演を交えてお話しいただきました。ベタ飼育歴10年以上の小平さんは、双方とも東南アジアの温かくしっとりした環境を好む点に注目し、一つの水槽に組み合わせたそうです。

ベタの特徴と水槽設計: ベタは空気中の酸素を吸える特殊な器官を持つため、エアレーションや強い水流を作る濾過装置が不要です。週1回の全換水で育つため、今回は底砂のないシンプルな「ベアタンク」でセットされました。


植え方と育ち具合: 陸地には中にハイドロボールを詰めた加工流木「ツリーボトムウッド」を使用。水が常に染み込むこのシステムに、タイ原産の B. sp. Thailand、スマトラ島産の B. sp. Jambi、中国南部からベトナム原産の B. handelii などの原種を植え込んでいます。今回はあえて蓋なしのオープン状態で育てていますが、水槽からの蒸散により調子よく元気に育っています。
管理のコツ: 肥料は一切与えず、ベタの排泄物が天然の肥料になっているようです。ベタが好む弱酸性の環境作りのためにマジックリーフなどで作った「ブラックウォーター」は、ベゴニアとも相性抜群です。
質疑応答: 温度は26℃〜30℃が理想ですが冬場20℃でも両者元気で、光はコケ防止のため少し暗めが良いとのこと。ベタのオス同士はケンカしますが、流木やベゴニアの葉が隠れ家になればオス・メス同居での繁殖チャンスもあるそうです。

2.「みんなのベゴニア元気?」栽培現状報告
後半は、参加者の栽培の悩みや工夫についての報告会を行いました。
イベント・株の準備: Aさんは「天下一植物界」で台湾の業者から珍しい海外原種をお迎えし養生中。Bさんは展示会用に3年計画で大株を育てる決意をしつつ、手のかからない「ヒメシュウカイドウ」の優秀さを熱弁されました。
病害虫・環境管理の苦労: Cさんはケース外の株に大蔓延したうどんこ病に対し、6種類の薬剤をローテーションして2ヶ月半戦い抜いた経験と、夏の蒸れ対策の重要性を共有。Dさんは葉挿し苗を鉢に植え替える「タイミング」を逃すといじけて成長が止まる難しさを語られました。
密閉と蓋なしの違い・見守る大切さ: Hさんはテラリウムでの密閉栽培の手軽さを語る一方、蓋なし栽培のリスクに触れ、可愛がりすぎず「静かに見守る」ことが長年の経験からの秘訣だとアドバイスされました。
他ジャンルからの視点やこだわり: 食虫植物を育てるFさんはライトの光量調整について考察。多肉植物ファンのIさんはInstagramで一目惚れし、購入したブランキー などの環境づくりを試行錯誤中。Mさんはベゴニアが一番喜ぶ「土の黄金比」を求め、あらゆる配合で比較実験を行っている熱い探究心を発表されました。
見学の方々の声: Eさんは種類ごとの個性や気難しさに魅了され、Gさんは現地のような大葉に育てる難しさを吐露。初参加のLさんはアクアリウムからテラリウム、そしてベゴニアの奥深い世界へ興味が広がったと語られ、新鮮な視点で大いに盛り上がりました。

最後は提供苗です。今回は見学参加の方メインで選んでいただきました。提供苗は、
B.listada
B. 'Piccolo'
B. 'New longiciliata spot'
B. 'Oh No'
B. 'Granada'
出雲の煌星
B.ningmingensis var. bella
B.foliosa var. amplifolia
B.sp. Jambi
B. 'Passing Storm'
B.serratipetala
B.sp. Thailand
B.gironellae
B.burkilli
以上の14種19株でした。




