2025年9月例会
- 広報部

- 2025年9月30日
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9 月20 日、東京支部の月例会が開催されました。
外はまだ夏の名残を感じさせる気候 で、真夏の厳しい暑さを思い出させるような日でしたが、会場にはベゴニアを前にした 協会メンバーの笑顔が集まりました。今回は植物談義に加え、これからの活動や交流に ついても活発な意見が飛び交い、充実したひとときとなりました。

見学者を迎えて
この日は見学者の方が参加されました。「植物はこれから勉強を始めたい」という自己 紹介に、協会メンバーからは温かい拍手。初めての場で少し緊張した様子でしたが、真 剣に耳を傾ける姿に、メンバーも思わず笑みが浮かびます。
新しい仲間が増える 予感は、いつもの例会にまた新鮮な風を吹き込んでくれますね。
ベゴニアの近況報告
ベゴニアの近況報告は、今回も多彩です。 あるメンバーからは、テラリウムからはみ出すほど大きく育った光沢のある園芸品種の報告。「どんどん葉が伸びて、飛び出してしまうけれど、その姿がとても可愛らしく、株分けしながら増やしている」と語り、会場はほっこりとした空気に包まれました。
また別のメンバーは、入手困難な種類を紹介。すでに1メートル近くにまで成長しており、「立てて仕立てるべきか、ハンギング仕立てにしたほうがよいか」と相談を投げかけると、会場のあちこちから「うちではこうしているよ」「日差しに注意したほうがいい」などアドバイスが相次ぎ、まさに経験の宝庫といえるやりとりが繰り広げられました。
そのほかにも「模様がやっと現れてきた」「面白いタイプを大切に残している」といった報告があり、各自の栽培環境や工夫が共有されるたびに、熱心にメモを取る姿も見られました。
厳しかった夏を振り返る今回の例会で特に多く語られたのは、この夏の猛暑についてです。 「温室内の温度計が40度を超えて振り切れてしまった」「多くの株を失った」という声が続く一方で、「葉挿しから新しい芽が出てきて嬉しかった」「強健な種類はほとんど影響を受けずに育った」といった前向きな報告もでてきます。
暑さ対策としては、エアコンを去年の夏より2度下げて28度設定にしてみた結果、枯れる株は大幅に減り、密閉ケースを少し開けることで蒸れを軽減できたこと、さらには 氷とサーキュレーターを活用した冷却作戦など、実践的な工夫が次々と披露されていきます。
失敗も含めた体験談は、来年以降の夏を乗り越えるための大きなヒントになりそうです。
会員の持ち寄りベゴニア紹介

B.polilloensis(フィリピン) 「もらった株で、間違いなくポリロエンシスだろう。花もよく咲くし、葉の縁が丸 く可愛らしい。」

品種名不明(レックス系統と思われる株) 「名札をなくしてしまった株。葉が非常に大きく、レックス系統ではないか?挿した葉のあちらこちらから芽が出てきて、面白い増え方をしている。」

B. phuthoensis ベトナム産 「葉が最大で20センチまで大きくなるという記録がある。」

B. kingiana マレーシア原産 「マレーシア原産で1929年に発見された比較的古い品種。協会メンバーからの譲渡由来の株? 2回夏を越してやっとここまで大きくなった。黒っぽい葉から鮮やかな葉まで バリエーション豊か。同じグループ内でもかなり違いが見られる。」

B. holosericeoides (インドネシア) 「いただいた株で、一度茎だけになったが挿し直して育て直している。葉はもっと大きくなると思う。ハルマヘラに似た花が咲くと聞いている。」

ベゴニア ベビースパイラル 「2、3年前の東京の新年会のお土産でいただいた株。寒さにも暑さにも強く、 とてもコンパクトにまとまる。親は分からないが、良い品種だと思う。」

ヒメシュウカイドウ 「今頃になって成長し始めて驚いている。柔らかい葉で、下垂して育つ姿が特徴 的。花もしだれるように咲く。育て方によって姿が変わるようだ。」
これからの活動について
今後の活動として、講師を招いての講演会の検討が行われました。若手の育種家から長年の経験を持つ専門家、さらには熱帯植物の現地採集を行っている方まで、候補者の名前がいくつも挙がり、会員の関心の高さが感じられます。 また、11月に予定されている見学会については昨年にも行った「なばなの里」を再訪する案が有力視されました。現地集合・現地解散という気軽さに加え、前回の訪問での充実感がまだ記憶に新しく、今年もぜひ足を運びたいとの声が多く上がりました。さらに日光やつくばといった研究施設を訪ねてみたいという案も出され、訪問先の候補は広がりを見せています。
アイデア&リクエスト
例会の終盤には、次回以降に取り組みたいアイデアも多く寄せられました。「同じクローンをそれぞれ異なる用土や環境で育て、結果を比べてみたい」「葉っぱの 交換会を小規模に試してみたい」「効果的な受粉方法をミニ講座で紹介して欲しい」といった提案があり、会場は一層盛り上がりました。 また「関西支部との交流が出来ないか?」という声も出て、協会としての活動の広がりを感じさせるものでした。
提供苗
最後はみなさんお待ちかねの提供苗です。 今回は6名から29種計36株もの提供があり、みなさん目を輝かせていました。

提供苗リスト
ヒメシュウカイドウ
B.'Piccolo'
B.staudtii
B.subnumularifolia
B.northobalamensis
B.sp.from Papua New Guinea
B.sp.from Irian Jaya
B.sp. "Batang Ai"
B.montis-elephantis
B.rigidifolia
B.xiphophylla
B.gracilicyma
B.variabilis
B.sp.fromJulau
B.sp.from Luwu timur
B.quadrialata ssp.nimbaensis
B.rex Vietnam
B.'Irish Green'
B.sp.Jambi
B.U400
B.bachiensis
B.sp. Mindoro
B.burkillii
B.polilloensis
B.'Mountain View'
B.'Even Song'
ベゴニア イット
ベゴニア フラミンゴ
ベゴニア 桃子
今回の例会は、例年以上に厳しかった夏を振り返りつつも、それぞれの工夫や経験を笑 顔で共有する、まさに「学びと元気」を実感できる場となりました。ベゴニアとともに 歩む協会メンバーの姿は、季節の変わり目にふさわしい力強さを感じさせます。これか ら秋、冬へと進むなかで、またどのような成長や発見が見られるのか、次回の例会が楽 しみです。






